神戸を盛り上げる!Teamwork Hack Vol.2開催レポート
こんにちは。こうじです。
6月の第1回に続き、2回目となる「Teamwork Hack Vol.2」を開催しましたので、ご報告させて頂きます。
※Teamwork Hackについてはこちらをご覧ください。(Vol.1の開催レポートへのリンクもあります)
チームワーク×神戸
神戸ITフェスティバル 2015からお声掛け頂き、神戸ITフェスティバルのセッションとして開催させて頂きました。
神戸のイベントという事で、ハッカソンのテーマは「チームワーク × 神戸」!
神戸のチームワークを向上し、神戸の振興に役立つサービス開発に取り組みました。
今回はハッカソン会場をオープンにし、神戸ITフェスティバルに来場された方に自由に見学して頂きました。見学OKのハッカソンというのも珍しいせいか、多くの方に見学頂きました。
ベトナムからのリモート参加チームもあり、2回目にしてワールドワイドなハッカソンとなりました。
協賛ベンダー様からのサービス紹介
今回は3社のベンダー様に協賛頂きました。
神戸市にも協力頂き、オープンデータの説明や神戸の課題について情報提供して頂きました。
Vol.1に続いての協賛となりましたアシアルのジャスティス岡本さんより、HTML5・JavaScriptのスキルでモバイルアプリが作れるMonacaのご紹介。
こちらもVol.1に続いての協賛。
KDDIウェブコミュニケーションズ小出さんより、電話とインターネットを繋ぐTwilioのご紹介。
初協賛のさくらインターネット横田さんから、さくらのクラウドのご紹介。
デモを交え、簡単にインフラが準備できる事をご紹介頂きました。
神戸市の長井さん、山本さんからは神戸市が公開しているオープンデータについてご説明頂きました。
オープンデータを使ったアプリコンテストを開催したり、GitHubでデータを公開するなど、神戸市はオープンデータに非常に積極的に取り組まれており、今回のようなハッカソンへの期待も感じました。
最後にアプレッソ脇野さんよりDataSpider、サイボウズ浅賀よりkintoneの紹介を行いました。
アイデアソン
サービス説明が終わったら、早速アイデアソンに進みます。
今回は趣向を凝らし、以下の流れでアイデアソンを進めました。(Mashup Awards方式とも・・・)
1."チームワーク"から連想するキーワードを付箋に列挙する
2."神戸"から連想するキーワードを付箋に記載する
3.列挙したキーワードを元に、スケッチブックにアイデアをまとめる
4.参加者全員でスケッチブックのアイデアを見て回り、良いアイデアに★を付ける
5.★が多かったアイデアを採用し、チーム分けを行う
思いついたキーワードをどんどん書いていきます。
キーワードを元にアイデアをまとめたら、参加者全員で評価します。
評価が高いアイデアにはたくさんの★が!
★が多かったアイデアを考えた方に発表頂き、チーム分けを行います。
今回はエンジニアだけで無く、デザイナー、プランナーの方にもたくさん参加頂く事ができ、バランスの良いチーム編成ができました。(チーム編成はかなり重要です)
ハッカソン
いよいよ開発が始まります。
既に時間は昼過ぎ。開発は17時で終了予定のため、既に時間の余裕はありません。
kintone!
cybozu.com developer network!(あまり見えませんが)
ギリギリの時間の中で進めていますが、初めて使ったサービスが動いた時は笑顔が出ますね。
プレゼン資料も重要です。
センサー(LittleBits)と組み合わせたポートタワーを作ってしまうチームまで。
成果発表
17時の神戸ITフェスティバル閉会式に合わせて、ハッカソンも終了。
会場を移動して、成果発表を行いました。
会場は神戸サンボーホール近くの神戸レガッタアンドアスレチッククラブさんです。
歴史のある建物で神戸っぽい雰囲気を感じながらの発表となりました。
ここからは発表順にご紹介します。
観光×SNSチーム
神戸に観光に来た人が楽しみながら目的地まで辿り着けるようにするサービスです。
観光スポットを撮影し、コメントを付け加えてシェアすると、感情解析APIがその時の気持ちを解析してくれます。
アップロードされたファイルはkintoneに蓄積され、地図上に表示され可視化されていました。
今回は開発できなかったそうですが、自分の周辺地域のオススメスポットを紹介する機能も想定されていたとの事でした。
チームプレッシャー(六甲圧力MAP)
神戸ITフェスティバルに展示されていた富士通さんの「センサーシューズ」を使ったチームです。
シューズに埋め込まれたセンサー(加速度、圧力、気圧等)により、人がよく通るルートが分かったり、坂道(神戸は坂が多い)の傾きが分かるというモノ。
足場が悪い場所などの検知もできそうとの事で、実用化されたら便利に使えそうです。
裸の付き合いチーム(混活)
神戸市には有馬温泉がある!という事で、混浴で婚活できるサービスです。
予めプロフィールを登録した人が混浴風呂に入ると、浴場に設置したディスプレイにプロフィールが表示されて、コミュニケーションを図りやすくするものでした。
デモという名の寸劇は関西のハッカソンではよく見る光景ですね(笑)
神戸イングレス(Kovetoon)
神戸にはもっと楽しめるスポットがある!という事で、神戸っ子しか知らないスポットを観光客にオススメするサービスです。
登録する側にゲーム性があり、青軍と緑軍に分かれて観光客から評価を集める仕組みになっていました。
ちなみに、スポットの例に挙げられていた鍾乳洞カフェもぼっかけ焼きそばも知りませんでした・・・。
チームベトナム(日本から愛を込めて)
最後はベトナムからリモート参加のチーム。日本とベトナムを繋ぐサービスを開発されました。
ベトナムでは遠方からバイク通勤される人が多いらしく、また日本好きな人も多い事から、毎日の通勤距離を計測して、通勤距離に応じて日本の写真が見えるようになるというものです。
回線トラブルが心配されましたが、プレゼン用の動画を作ってくれたため大きな問題も無く発表ができました。
結果発表
厳正なる審査により、各賞の受賞チームと受賞理由は以下となりました。
おめでとうございます!!
神戸市賞:チームプレッシャー
現在神戸市においてウェアラブル事業を推進しており、今回圧力をはかる上でシューズを使っていること。
オープンデータを市民とともに作っていくという点ではオープンデータの推進と市民協働の推進を兼ね備えていること。
当該企画が上手くいけば障害者や高齢者の移動支援の助けになる可能性も秘めていること。
アシアル賞 : 裸のつきあいチーム
混浴という有馬温泉の観光資源に気がつき、それを婚活と結びつけたアイディア力やネーミングを高く評価しました。また、温泉の中でスマホを使おうとすると水没の問題が発生するが、サイネージを組み合わせることで課題を解決した点も面白く、アプリの応用例を示す素晴らしい活用方法です。これらの点も素晴らしいのですが、単純に私も混浴に行ってみたいと思った点が最大の選定理由です。人の欲求に強く訴えかけるサービスこそ、社会を変えていけると考えます。
Twilio賞 : Team小村酒店
Twilioを使って、造り手の肉声を消費者へ伝えることでより日本酒を楽しんでもらおうという発想が、コミュニケーションの新しい形の一つとしていいなと思いました。
さくらインターネット賞 : チーム神戸イングレス
さくらインターネットのクラウド上でプログラムを稼働されたという点と、ゲーム感覚で神戸の振興に役立つ事ができる点が新しいアイデアと感じました。
アールスリー賞 : 観光×SNSチーム
写真共有サービスは多く存在しますが、感情を紐付けるところに新しさを感じました。
kintoneをカスタマイズしてうまく活用している点を評価しました。
神戸ITフェスティバル賞 : チームベトナム
ベトナムからの遠隔参加ということで不利な条件の中、サービスとしての完成度は一番高かったのではないかと思います。
観光地データや夜景データなどオープンデータを使用し、神戸を絡めたサービスになれば面白いですね。
最優秀賞 : チーム神戸イングレス
神戸に人を集める事で神戸の振興に役立てるという点、ゲーム感覚の要素を取り入れた新しいアイデアを評価しました。
また、ポートタワーに見立てた創作物など、分かりやすさが際立っていました。
終わりに
神戸ITフェスティバル内での開催、ベトナムからのリモート参加と新たなチャレンジがありましたが、無事に終了する事ができました。
神戸というテーマ設定は難しいかなとも思っていましたが、神戸愛を感じるアイデアをたくさん頂き、エンジニア以外の方にも楽しんで頂けたようで、満足度は高かったかなと思っています。
大阪→神戸と来たら次はどこでしょうか?
早速、Vol.3の検討を始めていますので、次回の開催もご期待ください!