【となキン】「kintoneを使って、チームワークのレベルが1段階上がった」ソフィー・ジ・アカデミー様
こんにちは!新潟県と富山県のハーフ、あーみんです。
突撃☆となりのkintone 第9回目は長岡(新潟県)と恵比寿(東京都)で英会話スクールを営む、ソフィー・ジ・アカデミーの学長 三浦さんに突撃してまいりました。わたしの母方の実家が新潟県なので、久しぶりの上越にウキウキしながらお話をうかがってきましたよ~♪
理想の教育の場のヒントは、シカゴのスターバックスにあった
―建物が可愛らしくて、内装もカフェのような空間ですね!塾と聞いていたので、白い教室に机がずらっと並んでいるような所かと思いました
「内装はこだわってカフェのようにしています。私がこの塾を経営している歴史をお話すると、スターバックスが関わっているんです」
―スターバックス...というと、カフェのスタバですよね?
「そうです。私は1994年から1997年まで、アメリカに留学していた経験があります。アメリカ留学2年目の感謝祭休暇の時に、住んでいたケンタッキー州のボーリンググリーンという町からシカゴまで、10時間ほどかけて車に乗って旅に出ました。そしてたどり着いた街の中に、バーンズ&ノーブルスという大型書店がありました。その書店では、まだ買っていない本を店内のソファーに座って自由に読めるようになっていました」
―今から20年ほど前ですよね。今はそういった本屋さんも増えてきましたが、昔はそんな本屋さん無かったですよね
「そうですね。だからこそ、その当時は衝撃を受けました。お客さんたちは、スタバのテーブルの上に本を10冊以上平積みにして、コーヒーを片手に本を読みふけっているんです。時折、読んでいる本のことについて語り合っている光景も見受けられました。その時漠然と"こんな雰囲気の学校が作れたらいいな"と思いました」
―なるほど。それで塾の内装もカフェ風なのですね。納得です
その影響から、ソフィー・ジ・アカデミーのロゴはスターバックスのロゴに似せたデザインになっているそうです。ロゴの使用許可について「私はスターバックスのような、人間を大切にする教育の場を作りたいと思って学校を作りました」とスターバックスの本社にあてて手紙を書いたそうです。
すると、スターバックスから「私たちはあなたがスターバックスのような雰囲気の学校を作りたいと思っていてくれることを嬉しく思います。ぜひ頑張ってほしい」という内容の返信が来たとのこと!実際のお手紙もコルクボードに飾られていました。
教育プログラムも、1人1人の個性にあわせた独自の方法をとっている
―ソフィーさんのWebサイトに"「読む」から始める英会話スクール"とありますが、具体的にどのようなプログラムなのですか?
「まず私たちのスクールで使う教材は、英語を学ぶための教科書ではなく、ビジネス洋書です。それも、全員が同じビジネス洋書を読むのではなく、その人にとって興味がある、その人に合った本を選んで使います。例えば...あーみんさんが悩んでいることや、気になっていることって何かありますか?」
―そうですね...あ!わたし、やらなきゃいけないことをついつい先延ばししてしまう事がとても多いんです。なんでも締切ぎりぎりで、夏休みの宿題も最終日まで溜めるタイプでした...。
「それなら『THE NOW HABIT』という本がいいですね。先延ばしをしないための方法が書かれた自己啓発本です」
―そんな本があるんですか!
「自分の悩みや興味のある内容の本なら、英語でも読み進めようという気になりますよね。教材は100種類以上あるので、まず初めに自分の興味のある本を選んでもらったり、こちらがすすめたりします」
―それはぜひ読んでみたいです。確かに学校で使っていたような教科書をただ読むよりも、自分の興味がある内容のほうが読み進めるモチベーションも上がりますよね。
「こういった独自のプログラムだからこそ、教材とカリキュラムの管理がとても大変です。そこで活躍しているのがkintoneです」
kintoneで英会話スクールの通信コース管理
―では具体的に、どんな用途でkintoneを使っているのですか?
「まず、通信コースの教材管理です。先にも述べたように、生徒によって使う教材が違うので、今月は誰にどの教材を送る必要があるのかというリストを管理しています。生徒によっては2つ教材を送る必要があるとか、教材によっても1ヶ月で読むものや3か月かけて読むものがあるとか、さまざまな条件があります。今までは紙とExcelを駆使してそのリストを管理していました。当時は生徒数もそこまで多くなかったので、何とかやっていけたのですが、生徒数が増えるとともに紙とExcelではとても管理できなくなってしまいました」
実際のkintoneの画面
―その時、専用システムの導入は検討しましたか?
「事業規模的に、専用の管理システムを1から作るほどではないと思っていました。その前にちょうど、スタッフのシフト表を作れるツールも探していたんです。その頃、ひょんなことがきっかけでkintone エバンジェリストの星野さんに出会い、kintoneを導入しました。使っていくうちに、教材の管理もkintoneでできるのでは、と思いついた感じですね」
―kintoneで情報を管理していて良かったところはどんなところでしたか?
「Excelで管理していた時はコピペミスや、誤操作によるデリートなどが発生するリスクがありましたが、kintoneにしてからはそのような心配は無くなりました。それだけでなく、それぞれの生徒がいつ・どの教材を読んだかという受講履歴や、電話履歴なども関連レコードであわせて表示できるようにしています。また、定期的に生徒へメールを送る決まりがあるのですが、入学の時期によってメールを送るタイミングも生徒によってバラバラです。今はkintoneのカレンダーで、いつ・誰にメールを送るか管理しています」
―今まで全て紙やExcelで管理していたと思うと、かなりの作業量でしたね
「そうですね。今は本の在庫管理や広告の分析表など、さまざまな情報をkintoneで管理するようになりました」
本の在庫管理
広告の費用対効果分析
kintoneを使って、チームワークのレベルが1段階上がった!
―三浦さんご自身は、kintoneについてどのような印象を持っていますか?
「kintone以外のシステムを使っていた頃は、1つの項目を追加するだけで業者さんに見積を取って、数週間かけてシステムを改修していました。せっかく改修したものの、結局その項目はあまり使われなかった...ということさえありました。kintoneなら、必要な項目の追加や削除は自分で簡単にできるところが、まずとても魅力的ですね」
―自分で作って、自分でカスタマイズできるっていうのは、kintoneならではの特長ですよね
「そうなんです。最初から完璧なものを作るのではなく、簡単なものでもいいから、まずは作ってみる。そして使いながら手直しをして補っていく手法が、ソフィーらしいなと思ったんです。基幹システムっていうのはいわば"会社の思想"みたいなものですから、思想が合わないシステムは導入しても使われなくなってしまいます」
―会社の思想と合わないシステムは使えない...確かにその通りですね。ソフィーさんのような柔軟で自由な校風は、kintoneとも似ている部分があるような気がします
「ただ、正直に言うとkintoneを導入してから、私の作業量は減るどころか増えてしまったんですよ」
―え!?どういうことですか?(汗)
「kintoneを使って、やりたいことが増えたのです。今までは英会話スクールと学習塾、同じ学校でもやっていることが全く違うので、それぞれのスタッフが別々の意識でやっていました。けれど、今はkintoneの中でお互いの状況が見えるようになったので、協力してやっていこうという意識が見えるようになりました。元々チームワークを大事にしていたのですが、そのレベルが1段階上がったように思います。だからこそ、もっとkintoneを使って色んなことがやりたいと。アイデアがどんどん湧いてきます」
―なるほど、kintoneを触る作業量が増えたということですね
「そういうことです(笑)」
2時間ほどの取材でじっくりと色々なお話を聞かせてくださった三浦さん。ソフィー・ジ・アカデミーの成り立ちから、大切にしている理念、kintoneを使う理由など、とってもためになるお話ばかりでした。ソフィー・ジ・アカデミーは長岡校のほかに恵比寿校、通信コースなどもあるそうです。これから英語を勉強したいと思っている方には、とってもおすすめのスクールです!ぜひソフィーさんのWebサイトもご覧ください♪
それでは、また次回!
▼ソフィー・ジ・アカデミー
http://www.sophy-ac.com/