ハートをつかみ続けるkintoneエバンジェリスト From 福岡

最近、リモートワークでどこでもワークに挑戦している"うしろん"です。

今回は「kintoneエバンジェリスト紹介シリーズ」第7弾として、福岡を中心に新しいシステムを提案・開発されている AISIC の久米 純矢さんを紹介します。AISICでは「初回費用無料のIT相談」、「プログラム研修講師」、「kintoneセミナー」を通じて感情に訴えるユニークな"エモーショナルSI" ビジネスを展開されています。

久米さんの個人的な活動では JAWS-UGkintone Café といったコミュニティも盛んに活動されています。ちなみに、11/22(火)に kintone Café 福岡 で9回目の勉強会が開催されるようです♪

さて、久米さんと私の出会いは、2014年7月に開催された kintone Café 福岡 Vol.2 でした。その前後でどんなキャリアを歩んできたのでしょうか?職場兼ご自宅にてインタビューしてきました。

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相手の見えない"もんもん"としたシステム開発期

――kintoneに出会う前はどのようなお仕事をされていたのですか?

2003年頃から下請けのSIerとして火消し役(トラブルシューティング)を任されていたり、大きなプロジェクトの一部開発を担当してたりと、誰に使ってもらえるかもわからないシステムをもんもんと開発していました。その傍ら人の役に立てる仕事って何か、自分にもできるのかというのを考えていたのです。

2008年から勉強会やコミュニティを通じて知り合った方がされている、通販向けのパッケージ開発・カスタマイズ・導入・運用支援・業務分析など、ある意味何でもやっている会社に入社しました。そこでは、システム開発だけでなく、ITに詳しくない方と一緒に「困っている問題」を解決することが多かったです。AccessとかExcelでツールを作って喜ばれていた時代でしたね。

その後、数年のキャリアを経て2012年から今のAISICを立ち上げました。今では直接ユーザーさんと対話しながらシステム開発を進めることに喜びを感じています。

kintoneとの出会いに"神が降りてキターーー"

――kintoneに出会ったときの印象を覚えていますか?

20161024-23-4_No-00.pngとあるセミナーに参加したとき、kintoneを知って「これはキタ!!Access、Excelツールの代わりになる」と思いました。手軽に作れる、自由に直せるのが魅力、自分を変えられると思いましたね。お客さんと一緒に作っていける喜び、楽しさとでもいうのでしょうかね。

その後、2014年7月に kintone Café 福岡 Vol.2(kintoneエバンジェリスト山下氏主催)に参加し、kintoneの魅力にどんどん惹かれてはしゃぎまくっていたのを覚えています。

使われるものだけが残るクラウドサービスの利点

――kintoneに出会う前はオンプレが主だったかと思いますが、クラウドサービスへの抵抗ってどうでしたか?

自分の中では、システムは「資産」から「経費」であるべき論にシフトできていたので、そんなに抵抗はなかったですね。使った分だけ支払えば良い。使われない高額なシステムが「負の資産」として残るほうが問題だと思っていますから。

あと、お客さんからすると困っていることが解決できることが大事なので、なんでもシステム化すれば良いってものではないのですよ。少人数でタスク管理・共有したかったら無理にIT化する必要もないので、付箋でもよいわけです。kintone不要論(爆)

kintoneは自分を変えられる!?

――kintoneビジネスでうまく行っていますか?

20161024-23-35_No-00.png個人的には人月商売が嫌いなんです。プライドを持って知恵や技術を売っているので、時間をかけるのではなく、高度なものを早く届けた方が高価値になるはずなんです。その分の対価をいただいたほうが個人的にやりがいを感じます。

今は主として顧問契約をして仕事をしていますので、あまり見積りはしていません。

kintoneは見積ゼロ、ひたむきにハートを掴む

――人月商売でないビジネスづくりはうまくいっていますか?

kintoneが関与する見積件数は0件です。お客さんにとって自社の業務を託すに値するか判断いただくために、お試し期間として初月は0円にしています。もちろん、その間もハートを掴む努力は惜しまないです。中小企業は実はスピードが命なのですよ。打ち合わせにエンジニア連れてきたり、即答できないから持ち帰ったりすることってよくありますよね。大企業と同じような行動をしているとお客さんのハートを失う。

kintoneは「画面を作る=システムがすぐ作れる」という点が大きな魅力であり、お客さんのハートをいち早く掴み、離さないという所が素敵なサービスだと感じています。単純にシステムを作るということではなく、パートナーとして見ていただけるお客さんが、徐々にではありますが増えてきていると実感しています。

やるべきことを相手に伝えることが大事

――今まで断った開発はありますか?

kintoneの不得意な分野での開発依頼の場合には、率直にお断りさせて頂くこともあります。実は「テキストボックスの高さを変えたい」との要望がよくあるんです。その度に「そもそも、なぜ高さを変えたいのですか?やりたいことはそこではないでしょ?」(表現は柔らかめに^^;)と言うようにしています。

また、kintoneはサーバー不要というだけでなく、ユーザーやセキュリティ、アクセス権基盤もしっかりしているので、本質の業務システムの提案に集中できるのも強い魅力です。一からそれらの非システム要件の基盤を作っているのでは時間が足りません。

あと、kintoneは「思い通りの見た目のシステムはできません」と最初に言うようにもしています。思い通りならフルスクラッチ(ユーザー思いの開発が実現できる)を採用すればよいわけですから。

より強いチームワークを築けるシステム それが "kintone"

――アプリ以外の提案を教えてください

img20161027-122437no-00.pngアプリからチームワークするモノへ。ワークフロー、スペース、スレッドなどでメンバーの結束力を培うことができる便利なサービスと思っているので、そこを伝えるようにしたらお客さんのkintoneの理解がグッと深まるようになってきました。

いいね!ボタンも一人じゃない感を持たせられるので活躍しています。論理的につながっているって大事ですね。"感情"が伝わってくるシステムがkintoneの良いところですね。

――kintoneを一言で言うとなんですか?

kintoneはIKEAの家具のようなものですね。お金と時間を掛けた生活にピッタリのフルオーダー家具を用意するより、求めるものが素早くリーズナブルにできるといった感じでしょうか。デザインなどちょっとガマンしないといけませんが(笑)

――kintoneの好きな機能はなんですか?

今日から○日前/後を絞りこめること ですね。タスク漏れや納品漏れを防げる素晴らしい機能です。これ大事です。

コミュニティが "kintone" を強くする

――エバンジェリスト活動で注意していることはありますか?

コミュニティ活動やエバンジェリスト活動を通じて、kintoneだからできること、できないことはある、その良さをわかってくれる仲間を増やしたいと思っています。最近では何でもカスタマイズではなく、利用者目線で素早く低コストで使えるようなアドバイスができるように気をつけています。

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久米さんもJOINしている福岡運営チームによるコミュニティ活動

さいごに

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今回は福岡のkintoneエバンジェリスト久米さんについてご紹介しました。kintone エバンジェリストは現在22名!まだまだいらっしゃいます。これからも、各地で活躍するkintoneエバンジェリストにクローズアップしていきたいと思います。お次も誰かお楽しみに♪

そんなkintoneエバンジェリストが広めるkintoneが気になる方々へ
手始めにcybozu developer networkでkintoneカスタマイズを学んでみてはいかがでしょうか?参考になるTipsやサンプルが豊富ですよ~


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