#42:【kintoneユーザー座談会】運用開始に向けた備えと、データが蓄積してから見えるもの

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kintoneユーザーさん達と楽しくキントーク!

ゲストは札幌でkintoneを使う2社様。利用歴3年と半年、それぞれから見たkintoneを伺っていきます。

スタートの時に大切なものと、データが溜まってきて見えるもの、その両方が見えた会になりました。

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目次

全文文字起こし

ゲストについて

(00:00〜)

松井:今日のキンスキラジオではkintoneのユーザーさん2社さまにお越しいただきました。

片方はまだkintoneを入れて半年ほどの間もないお客様が1社さまと、あともう1社さまはkintoneを入れて3年ほどのユーザーさん。合計2社さまで、3名様、お越しいただきました。

今日はkintoneについていろいろとお聞きしていきたいと思うんですけども。まず簡単に、今ご参加していただいている皆さんに自己紹介お願いしたいなと思いますので、じゃあ宮武さんからお願いしてもよろしいでしょうか。

宮武:はい。はじめまして。帯広で電気工事を主体として会社をやっております、相互電業という会社の総務部におります、宮武と申します。

まだkintoneを使い始めて半年ぐらいなんですけれども、ちょっと四苦八苦しながらいろいろやっておりますんで、いろんなアドバイスをいただけたらなというふうに思っております。よろしくお願いいたします。

今野:はい。わたしも同じく、帯広市にある電気工事会社の相互電業の総務部の一員の今野です。よろしくお願いします。

松永:はい、みなさんこんにちは。札幌のアポロ販売っていう会社に勤めてます、松永と申します。

アポロ販売って会社は、プロパンガス、灯油などの、燃料の販売を主にやっている会社です。そこの総務部としてkintoneを3年ぐらい前から扱っている者です。よろしくお願いいたします。

精算書・請求書アプリの運用開始

(01:52〜)

松井:今日は8月12日なんですけども、このあと――あ、7月。失礼しました。kintone Café札幌をアポロ販売さんが主催でやられておりまして。その前のお時間を使って、こういった感じでラジオを録らせてはいただいてるんですけども。

お互いユーザー同士のところもあって、いろいろお聞きしていきたいなというのがあるんですけれども。最初まず相互さんの方が、今kintoneの本運用を始めて2週間ほどというか。

宮武:そうですね、はい。

松井:半年間の試験期間というか、テスト期間を経て、ついに本運用が始まったということなので。そういったところをちょっと松永さんと一緒にお聞きしていきたいな、なんて思ってまして。

本運用を始めたのは、どういったアプリで運用が始まったんでしたっけ。

宮武:うちの工事をやった後に、どういう工事をやった、どれぐらい費用がかかりました、請求がこれぐらいしました、というのを作るものがあるんですけれども。

精算書というのと請求書なんですけれども。それを一緒にしたアプリを作りまして。精算書・請求書アプリとしまして、一体化して、より効率化したアプリを作ってみました。

松井:それはもともとは何でやってたんですか。

宮武:X-pointというワークフローのアプリですね。それで単独でやってたんですけれども。精算書を全部手入力して。請求書も全部手入力して。一から全部手入力していたもんですから、非常に効率が悪くてですね。

なんとかならないの、って声が結構多かったもんですから。それをずっとkintoneで効率化できたかなという風に思ってます。

松井:それは、一つにまとまって出来るというところが、今回のひとつのミソだったんですかね?

宮武:そうですね。もういっぺんに利益率まで見えちゃいますんで「あ、これ儲かってねぇやぁ」っていうのも無いこともないかもしれないですけど。

松井:今までの別々だと、そこのチェック自体が手間になってた感じですよね。

宮武:そうですね。はい。

松井:なるほど。もともと半年間ぐらい、検証というか、テストいただいてたんですけども。最初そのkintoneを考えたいなと思ったきっかけも、その精算のところだったんですか?

宮武:実際には、ほんとは一番最初の問い合わせのあたり。電話がかかってきて、例えば「ブレーカーがおかしいんです」みたいな問い合わせがあったときに、工事の人に振って、のような履歴を本当は取りたかったんですけども。

やったことないのをいきなり始めるとちょっと大変かなあというところで。一番使ってるのはじゃあ何かなと見てったら、そこの精算書と請求書のとこだよね、というところで、そこのアプリをkintoneでやっていこうという風に思ってやってました。

Twitterが励みになった

(05:13〜)

松井:ありがとうございます。結構、テストしている間の、その期間の状況なんかが、今野さんがTwitterで、いろんな悩みだったりとか、今こんな状況で、みたいなのをシェアしてくださって。

心の中で「がんばれ」って思いながら「応援してますよ」と思いながら。

今野:社内でkintoneを触ってると、どうしても精算書・請求書を作るときに、プロジェクトは5、6名で立ち上がってはいるんですけど、悩みを抱え込みがちになっちゃうというか。

kintoneでもっとこういうことしたいのに出来ないとか。無理難題じゃないけど、できることとできないことは自分はわかってるけど、みんなわかってない、だからたくさん要望くれて、自分が書いて、できなくて落ち込んだりとか。

あと、他社の事例ってなかなか、帯広で他に仲間がいなかったので。みんなどうやってやってるんだろうって思って、さらりと始めてみたんですけど、そしたらめちゃめちゃ仲間が増えてって。

呟いたら「いいね」で応援してくれたり、コメントくれたりとか、いい情報を共有してくれたりとかして。もう、とてつもなく元気をつけてもらって。

今日のきっかけも、Twitterきっかけで、声かけていただいて本当に嬉しい限りですね。

松井:ほんとに今日はじめてお会いをしてはいるんですけれども。

松永:あ、そうなんですか。

松井:そうなんですよ。宮武さんも今野さんも。

松永:そうなんですか。

松井:一回、遠隔会議でお話しはしてたんですけども。それ以上に日頃から「いいね」を押し合ってる。全然初めて感はないんですけど。Twitter面白いんで、良かったら、松永さんも。

今野:ぜひ。

本運用を始めての反響

(07:17〜)

松井:なので、ついに本運用が始まったというのは、結構遠目から「お、いよいよか!」ところがあったんですけど。どうですか、始めてみて、反響としてはすんなりと済んだという感じでしょうか。

今野:一応kintoneを入れるときに、なんで、いろんなシステム使っていたけど、kintoneに移したいのかっていうプレゼンテーションというか、全員へ丁寧な説明を、目的もしっかり明確にしてやったおかげか、なんかさらりと。

あんまり反対の意見もなく「それが達成できるんだったら、ぜひ移したいよね」って言っていて。

その目的は、1個目が「社員の時間を作りたい」っていうのと「効率良くして、プライベートの時間も、お客さんに費やす時間も、社内の業務効率化の時間も作りたい」ってところと。2個目が「クラウド化することによって、自由な働き方を選べる可能性を広げたい」のと。3つ目が「顧客マスターを強化したい」っていうのがあって。

うちって紙ベースとか、履歴しか見れなかったんですけれども、人間的なところをフォローしたいっていうのがあって。例えば東三条の佐藤さんが車椅子で、いつも「ここの電球かえてほしい」って言ってますよ、ってのが入ってたら「ここ替えますよ」ってすぐ言えるじゃないですか。

みたいなところもサポートしたいのと、あと4つ目は何だっけ。

宮武:4つ目は何だったっけ。

今野:みたいな感じです。kintoneに移したい目的を、もうバッとスライドにして、プレゼンテーションして、そしたら「わかったよ」って言ってくれて。

その後に操作の説明会したので。そのときの話題によって、教える技術の幅は違ったんですけど、そのときに「これ、宛先してもできそうだよね」って言ってくれた人には、メンションのこととかも教えたりもしたら。

最初はスペースの機能を使うつもりはなかったんですけど、勝手にって言ったら語弊があるけど「自分から使ってみました、へへ」みたいな感じで、呟いてくれたりとか。あとスペースも自分で作ってくれたりとかもし始めてて。

松井:素晴らしい。

今野:嬉しいです。

松井:2週間目としては、きれいな離陸ができてるような。

宮武:いいテイクオフだと。

松永:素晴らしい。

現場へ説明する重要性

(10:01〜)

松井:松永さんは大変でしたか?

松永:当社アポロ販売の場合は3年ぐらい前に導入したんですけども、到底ひとりでは出来ないんで3人ぐらいのメンバーで立ち上げ、チームも作りまして。

皆様に、社員の方にkintoneの説明会とかやってたつもりなんですけども、先ほどの相互さんと違うところがちょっと一点あって。相互さんの場合は、結構丁寧に社員さんに「なぜkintoneいれるか」っていうところ、導入の説明をしたと聞いて。そこがちょっと当社の場合は足りなかったのかなと思ってですね。

説明してるつもりだったんですけども、伝わってなかったんですよね。「なんか、あの三人、わけわかんねえこと始めてるぞ」っていうような。なんかそんな雰囲気になってまして。ちょっと、最初から壁があった気がするんですよね。

だから説明会を何度かしていくんですけども、すんなりとはすぐに始まらなくて。そのなかのごく一部の人たちだけに、まずkintoneのアプリを使ってもらうと。今のやり方もやりながら並行して、例えば2週間ぐらい、今と同じやり方をやってもらって、問題なければ全社に展開しましょう、というようなやり方で、なんとかテイクオフできたって感じでしたね。

松井:伝えるも大事だというか、ひとつの振り返るポイントなのかもしれないですし、それが会社様によってはなかなか伝えにくいというか、伝えにくいケースもあれば、そういったスモールというか、もっと届く範囲から始めてみるという、二つのパターンっていうのもあるのかもしれないですね。

松永:はい。

みんなの自分事を作る

(12:07〜)

松井:Twitterで今野さんのを見てて、最初の思いのところっていうのも、さっき2番目でしたかね、自由な働き方をしたいっていうのが。家で愛犬を見ながら――

今野:そうです。

松井:――働きたいんだ、というその思いみたいなのが。

今野:わたしが、そうですね、kintoneをこんなにゴリ押しできる理由はクラウド化で、しかも情報共有できて、データベースもフローもコミュニケーションもできるっていうところが、めちゃめちゃいいと思って。

これは未来。これを導入できれば、わたしは犬とずっといられると。ずっとは、逆にいられはしないんですけど。なんですけど、きっかけづくりというか。でも、たぶんわたしは犬きっかけだったけど、他の人は子供だったりとか、それこそこれから介護だったりとか。

逆に最近、誰かのツイートで「ダムの近くで仕事をしたい」みたいな人がいたりとかして。あ、そういう人もいるんだったら、例えばそういう感じで自由に、理由は何にせよ、持ち運びできるってことは、選べるのかなあと思って。熱が籠りますね。

松井:みんなが共感できるというか、そういう思いがあって、っていうのも、すんなり入ったところなのかもしれないですよね。

今野:そうです。自分事にできたというか。

アプリの前に、業務をシンプルにしよう

(13:39〜)

松井:そのコンセプトというか、理念って思いもそうですけど、結構前段階で丁寧にというか、いろいろと準備をされていたような印象もあって。さっきもお話を聞いていた中ですと、例えば業務フローも整理し直したりとかというのもやられていて。

宮武:そうですね、はい。

松井:精算のプロセス管理のところですもんね。

宮武:はいはいはい、そうですね。そこも今までのX-pointだと、ずっと5人ぐらいで回ってたんですけども、バサッと3人ぐらいに。あとは通知が行くぐらいで整理しちゃいまして。

松井:二つに分かれて、例えばそれぞれ5人だとしたら、それ10回承認もらう、みたいなものが、それこそ6回とか、下手すると少ないのだと確か半分以下というか。

今野:4回。

松井:そうですよね。のお話しだったんで。すごく業務フローとしても整理されてるとは思ってて。

これって結構kintone入れるなかだと、kintoneを入れるに合わせてシンプルにするって大事なことだなとは思うんですけども。それはどういうきっかけというか、なんでそこをシンプルにしようと思ったんですか。

今野:フロー作ったの、わたしでした?

宮武:そうだね。

今野:作ろうと思ったら、わたし、そのシステムって触ったことなくて。X-pointのシステムも「ああ、見たくない」みたいな感じだったんですよ。難しくて。

kintone見たら、できそうだけど、難しいことはできないと思って。

松井:プロセス管理ちょっと難しいというか、増えてくるとあれですよね。

今野:そうです。最近触るようになって、ちょっとわかるようにはなったんですけど。なのでシンプルにしたくて。

そもそもなんでこんな回覧してるのかってところを突き詰めたというか。何見てんだろう、って思ったんですよ、5人も。精算するのに5人いるかなあ、となって。

1人ずつ、ちょっとずつ聞き取りして。名前、2個発行してたので。精算書と請求書。全部手打ちだったので、名前が合ってるかどうかを確認してるとか、それぞれ。

件名が合ってるかどうかチェックしてる、だったんですけど。「もう今回、一緒にしたから、それ見なくていいんだったら、その2人回さなくてよくないですか」って言ったら「たしかに」みたいになって。

じゃあ、あとは見るのは数値の結果、粗利とか、材料費いくらかかった、ってところだけなら、金額の負担度合いというか、責任度合いで、2人回すか一人回すかで、言ってみました。

言ってみたら、それこそアジャイルって呼ばれているいいところがあるので、ダメだったら戻しましょう、みたいな感じで。

松井:おぉ、素晴らしい。

今野:いきましたよね。たしか。

宮武:いきましたね。

松井:すごいのが、大事というか。

松永:ね。理想的な始まりですよね。絵に描いたような始まり方。

松井:すごい丁寧に聞き取りとかもやってらっしゃって。最初の疑問っていうのも大事ですけど、その後それをもとにどんどん担当さんに話聞いて、それを一回こう。

最終的にはエイヤッというか。ダメだったら戻そうっていう、その思い切りも大事ですし。素晴らしいなあ。

絶対に使わないといけないアプリにした

(17:05〜)

松井:その丁寧さというの、事前に説明会というか、前からたぶん周りの人も存在というか、知っててというか、なんとなく知られてはいたんですかね、たぶん。

今野:はい。なんか仲いい同期あたりに「kintoneってヤバいやつあるよ」って半年ぐらい前から言ってて。

みんな「kintoneって何でもできるの?」みたいな感じでずっと期待してるまま、3ヶ月放置してたら「え、いつになったらやるの?」みたいな声が高まって。

それぐらいからプロジェクトが「精算請求書やりたい人」みたいな感じで集めて、話し合って、利用可能出したら「お、そろそろか」みたいになって「きたぞー」みたいな感じで始まりまして。

宮武:ちょっとこう、もったいつけて、期待を持たせといてから。

松井:演出が上手いですよね。ちょい出しちょい出しじゃないですか。

松永:そうですよね。導入事例には持ってこいというか。参考になりますよね。今更ですけども。

松井:今2週間で、すんなりと来そうで。今後としては、まずは軌道に乗せて行きつつ、他のアプリにも広げてこうかなみたいな?

宮武:そうですね。一連の流れがありますんで。さっき言ったように、問い合わせのところからずっとつなげていきたいところなんですけれども。

まずは請求書、ちょっとしっかりしたものにして、みんなが「これでいいよ」って言ってくれるまで。納得いただくまで、そこはちょっとやっていかなきゃいけないなと思ってますけど。

今野:あと一つだけ気をつけてたことが、社長と喋ってたって、うちの会社、システム何回か替えてて、システムなんでもできる詐欺、みたいのが何回かあって。

今回はほんとにできるよってなったときに、スモールスタートだと触らない可能性がでかいと言われたんですよ。「またできるできる詐欺で、それもできないんでしょ、じゃあやんない」みたいな。

「読む必要ないならやりたくないです」みたいな感じになっちゃう可能性があるから、絶対使わなきゃいけないものにしよう、って言われて。言ってましたよね。

宮武:そう。そこが一番キモでしたね。

今野:その絶対使わなきゃいけない候補の中から選び抜いたのが、精算請求書って感じで。

なので、説明会の参加率も、まだたぶん必要頻度がないって人が一人だけいるだけ、その人だけ説明してないだけで、あと全員参加してた。来ない人は行って説明しました。現場遠いとか。

松井:行って。

松永:行くってすごいですよね。

松井:みんながやる、関わるものっていうか。

今野:そうですね。

松井:業務の根本的なところも選んで、やってたってことですよね。そっか。結構分かれますよね、そこは。

今野:そうです。

松井:ちょっと遠目なところっていうか、あんまり当たり障りないところから始めていくパターンと、逆にもう真ん中にグサッと突っ込んでいくような。

宮武:直球勝負でしたね。今回は。ストレートど真ん中みたいな感じで。

松井:だからこそ、事前の半年間の手入れで、ちょっとずつ肥やしつつ。

今野:わざとしたわけじゃないんですけど。

現場の声を集める大変さ

(20:38〜)

松井:今は結構いい話というか、すんなり行った話を聞いてきたんですけど。とはいえ何か大変だったこととか、ちょっと苦しんだこととかありました?

今野:ありました。

宮武:どういうとこ? 問い合わせがありましたよね。

今野:そうですね。さっきもちょっとだけ言ったんですけど、自分はkintoneのできることとできないことで、わたしはシステムがよくわかってないので、まだできることも全部知ってないって状態で、何でも言ってくださいってスタンスで自分も行ったんですけど、何でも言われたら困っちゃって。

これできんのかなとか、できないことを知ってたときに、全部否定してしまったら、改善のタネも潰してしまうような気がして。

全部受けたときに、自分ができないっていう、できるできないのもどかしさで苦しかったこともあるけど、その仲間というか、宮武さんに相談したりとか、Twitterでちょっと弱音を吐いたりとかして、ちょっと自分の中でモチベーションもう一回上げ直して、次の説明会に参加する、みたいな感じでした。

松井:みんなから声が上がってくるって、見方によってはいいことっていうか、みんな期待してくれてるのがあるからかもしれないですし。とはいえ、一人でいっぱいバァーッと前から来ると、えぇっ、って。

今野:びっくりしました。

松井:ちなみにそれは、できないこともたぶんあったとは思うんですけど、そこはどういう風なコミュニケーションをされてたんですか。

今野:一応、直接会えなかった人には、まだメール使ってたんで、メールで全項目書いて、どう対応したのかっていうフィードバックっていうんですか、を全部書いて、これ以上さらに質問があるのはどしどしお待ちしてます、みたいな。

解決するまで話し合おう、みたいな感じで提案して。とりあえず、それから、もう一回質問とかはまだ来てないですけど。

松井:ほんと、丁寧ですね。

今野:いや、なんか、自分が気にしいというか「あれ? 問い合わせとして、こないなぁー」ってなるじゃないですか。

今やりたいんだけど、とか思ったりとか。なんかさみしくなったりしちゃうタチだから。逆にネガティブとかだし 。だから逆にそう思わせないようにしたいなあというのはあって。

松井:そこで何もレスポンスなかったら、投げたはいいけど、ほんとにこう、見てくれてるの? とか、なってしまうと思うんで。

一個一個の積み重ねって大事な気がしますよね。始まったばかりのところではあるんで、今後に期待がというか。

今野:楽しみですね。

宮武:そうですね。ほんと楽しみですね、これからが。

ノートの問い合わせ管理をアプリ化

(23:34〜)

松井:ですよね。長く、運用が始まった、3年経つとどうなんだろうみたいなところの話も少し、松永さんに聞きたいなと思うんですけど。

この前の時間にちょっとお話聞いてて、すごく良かったなというのが、問い合わせ管理のところのお話だったりとか、すごく良かったのは。良かったですよね。

宮武:良かったですね。

24:01松永:問い合わせ管理はkintone入るまで、パソコン使わないで、連絡ノート、伝言ノートみたいのを使って、電話を受けた人が担当の者に伝言ノートで書いて、外から帰って来た人がそのノートを見てチェックすると。

伝言ノートって一冊しかなかったんで、みんな取り合いだったんですよね、同じ時間に帰って来たら。

松井:一冊でやってたんですか。

松永:一冊で。一冊だから、電話受けたときも、同じ時間に電話受けたら、書く人が取り合いで。まあ、二冊にしたときもありましたけどね。二冊にしても大して変わらなかったということで。

そういう状態の会社だったんですよね。情報の共有化ができないってことで、何かないかなってことで、ずっと探してました。そういう情報共有の仕組みがないかなって。

データベース、Accessでいろいろ管理は、他の業務ではやってたんですけども、Accessやっても多分うまくできないだろうなって思いはあったので。何かないかなってことで、2年ぐらいずっと探してたんですけども。

で、たまたま最終的にっていうか、今kintoneというのに出会って。kintoneの画面を見た瞬間に「あ、これだ」と思ったんですよね。すごいわくわくした感じが、覚えてます。3年前でも。これだと上手くできそうかなということで、始めてみました。

まず最初に始めたのが、その問い合わせ管理という。そのノートの取り合いをまずやめて、情報の共有化をして、お客様を軸とした管理をしていきたいということをやりました。

松井:かなり問い合わせの数が多いんですよね。

松永:そうです。問い合わせの数も多いし、注文の数も多いので。注文というのは、冬場になると北海道の場合は灯油の注文。

定期的に配達しているお客様もいらっしゃるんですけども、自分のタイミングで灯油配達してほしいっていうお客様もやっぱりいますので。例えば、お正月の前に入れてほしいだとか、なんか灯油の値段が上がりそうだから入れてほしいだとか。そういった、お客さん側からの要望での注文ってやはりあるんですよね。

それとあとはガスを扱っているので、集合住宅に入られるお客様が引っ越しするとか、出て行かれるとかといった連絡も電話で来ますので。そういったことでは1ヶ月集中する月には1000件以上の問い合わせが入ってました。

松井:すごいですよね。それをまた、ノートに書く。今3年なんで、1000回の1年で。だいたい1年間1万件ぐらいでしたかね。

松永:そうです。

3年経って見えたもの

(27:18〜)

松井:それがまた3年ぐらい溜まると、そのときだけじゃない、溜まったからこそ何か見えてくるというか、そういったこともあるんじゃないかなと思うんですけどね。

松永:そうですね。アプリでお客様を軸とした管理してますので、関連レコードという機能を使って、過去に問い合わせしたお客様、過去にどういった内容で問い合わせが入ったかというのを、一発で分かるようになってますので。

同じような案件を何回も繰り返してきているお客様に対しては、そこを問題、何かないのかっていうことで。ガスが臭いっていう連絡が、過去に2回3回入ってるってことは、ほんとに何かあるんじゃないかということで、集中してもう一度点検しましょうとか。

あとは灯油の注文が何回も来るようなお客様は、たぶん心配性だから、これはこちらから積極的に配達することによって、電話の数も減るんじゃないかという。高齢者の方とかにやっぱり多いんですけどね。

それによって電話の応対する時間が減るってことで。効率が良くなるってことがありますよね。

松井:そういうとこが連続して見えてからこそというか。メモだったり、営業さんの頭には入って来てるとは思うんですけども、同じ人が、営業が毎回対応できるとも限らないですし。

松永:そうですね、はい。

松井:日によって違う人が対応したりとか。情報が分散していくと、見えてなくて、気付けなかったっていうのが、やっぱりレコードとして記録が残ることで、問い合わせの記録を入れたら、関連レコードも表示されて。あれ、これって前にもこうあったよな、という気づきにつながるってことなんですね。

松永:そうですね、ええ。

松井:それってなかなか初めてじゃ、すぐわかるものっていうよりは、やっぱり蓄積されてきてってところですよね。

松永:そうですね。3年溜まってたからこそ、こういうメリットというのがようやく見えてきたのかなと思います。

松井:最初は現場の方にも広めていくところって苦労されてるってお話も。スモールでというお話もありました。今みなさんはkintoneっていうものはどうですか。

松永:そうですね、アプリをどんどんどんどん増やしていくことにしている過程で、当社の場合は期限管理のものが結構あるんですけども。

例えば他の用事でお客様のところに行かなきゃいけなかった際に、そこの家の器具とかメーターとか警報機とかって、定期的に交換しなきゃいけなかったりとか、点検しなきゃいけなかったりするものがあるんですけれども。

その応対記録のアプリの中に、その期限管理のフィールドも自動的に入ってくるようにしてるので、スマホでその期限管理、切れているところ、切れそうなところは、黄色だとか赤に分かるようにしてますので、ついでに他の業務もやってこれるといったメリットも出てきてますね。

松井:それは現場の方からも重宝されてるというか。

松永:そうですね。

松井:楽になった、とかという声とかも。

松永:直接はあんまり聞かないんですけども、たぶん喜んでもらってるなあと思っています。

松井:アポロ販売さんの、わたしも伺わせていただきましたけども、自然とみなさんがパソコンの画面にkintoneとか、Garoonとかも一緒に使っていただいて。

ほんとに自然と使ってくださってたんで。松永さんにはなかなか恥ずかしくて言いづらいのかもしれないですけど、みなさんは絶対重宝してると思いました。

松永:だったら嬉しいです。

重宝しているプラグイン

(31:18〜)

松井:さっきちょっと盛り上がったプラグインが一個ありましたけども。

今野:あぁ。

松井:ルックアップ。

松永:ルックアップ。はい。

松井:工夫されているプラグインがありましたよね。

松永:もう当たり前のように思ってたので。標準機能だったのかプラグインだったのかってわからなくなってきてる世界が正直あるんですよね。

松井:なんでしたっけ。なんていうプラグインでしたっけ。

松永:なんでしたっけ。ルックアップの「ルックアップコピー項目編集」ですね。

松井:ざっくり言うと、どういったところが。

松永:これは標準機能であれば、ルックアップを使ったときにルックアップ先のフィールドっていうのは触れない状態になりますよね。

松井:グレーアウトされて編集できないですよね。

松永:入力、自分で編集できないんですけども。このプラグインを入れることによって、ルックアップ先のフィールドも編集可能になるプラグインなんですよね。

松井:これはどういったときに便利なんですか。

松永:基本的に、先ほどの応対記録に関しましても、顧客コールとか、キーワードで、キーにあるもので、ルックアップでお客様の名前だとか住所、自動的に入ってはいるんですけども。

そのマスターにないお客様から問い合わせが入った場合に、それの登録するにはどうしたらいいのかと。当初は別な備考欄とかに名前だとか住所とか入れてたんですけども、そうした場合に、一覧に出したときに、別な列に出てしまうので。ちょっと見方が悪いということで。

何かないかなって検索したところ、こういうプラグインを出している方がいらっしゃって、しかも無償だったので、すぐ導入しました。

松井:rex0220さんの。

松永:rexさん。はい。重宝してます。

松井:これはあれですよね。さっきちょうど同じようなことを考えられてたんで。相互さんの方でも。

宮武:僕は目から鱗みたいな感じで。もうすぐ帰って入れたいぐらいの。

松井:ぜひ本文のほうにもこのURL載せておきますので、気になった方は見ていただきたいなと思います。

kintoneを見やすくして欲しい

(33:47〜)

松井:ちょっとkintone入れてから間もないタイミングの方と、あと長く3年使った方というような、二つお聞きしてはきたんですけども。最後に両方の側面からkintoneに、もっとこうなってくれたら嬉しいなというか、使ってて感じる何か改善のご要望とか。

機能もなのか、もっと全体的なセキュリティのお話とか、設定のお話なのかとか、そういうのもあると思うんですけど。思うところがあれば教えていただきたいんですが。いかがですか。

松永:いいですか?

松井:どうぞ。やっぱり使うの長いと、いろいろとありますよね。

松永:ええ。これは画面周りですね。画面が最初の印象はちょっと見づらいという印象を、やっぱりみなさんから聞くんですよね。文字が見づらい。

松井:ありますか。

松永:後ろが背景が白だから、項目の枠も白っぽいんで、どこに入力していいのかわからないというところがあるんで。そこはカスタマイズすれば何とかできるんでしょうけれど、もともとそこは選択で。

松井:コントラストの比率ですね。

松永:そうですね。たぶんなんか意味があってこういうことしてると思うんですけども。ずっとこういうコントラストですからね。

標準はこれでデフォルトがいいんですけども、色をちょっと濃くしたりだとか、というようなことで。テーマカラーっていう特徴はあるんですけれども。

それとはまた別に文字の色だとか背景をもう少し選択制にしてほしいなと。

松井:そういった見にくいなって声は相互さんの方でもありましたかね。

宮武:直接はないですけど、自分で作っててなんかちょっと見づらいなっていうのはありましたね。

今野:あと、精算が4段階に分けてて、顧客入力、人件費入力、材料費入力、外注費入力、請求入力、って、バァーッって、スライドをガァーッってしていかなきゃいけないので。

戻りたくなったときにどこまで戻っていいのか見失いがちというか。結果見るのも、一応今タブ作って。

松永:タブ作ってるんですか。

今野:宮武さんが入れてくれて。有料なのに社長に交渉してくれて。

宮武:入れてください。ぜひ入れてくださいって。

今野:一番最後に精算請求書だけ見れるタブは作ってあるけど、これがスクロールがしんどいって何件か言われてて。あと、横にビヨーンって項目。何でしたっけ。

宮武:一覧がこうガーッと長くなっちゃうと、ちょっと見づらいのもありますね。

やっぱりExcelに慣れてるんで、Excelって途中で留められるじゃないですか。最初の行、2行留めてスクロールできるようにってありますよね。

ああいうのができないんで。横をずっと行くと、なんだったっけ、忘れちゃった、この行なんだっけ、ってのがよくありましたね。

松井:その一覧は固定列ですね。最初の1列ぐらい固定で作って、横にできるといいねということ。

宮武:そうですね。

松井:あとはその詳細画面がまた長くなりがちってところなんですかね。これ、どうなると良さそうです? 項目増えたときに、タブだけだと解決できなさそうってことなんですかね?

今野:そうですね。みんなが「使い心地よかった」って言うのは、X-pointは印刷できる表を直接入力していく感じで良かったって言ってたんですが、1ページで見れて入力できる感じが好きって言われて。

松井:kintoneの項目自体が縦幅がちょっと大きいというか。スペースを取りがちなデザインっていう感じなんですね。

宮武:そうですね。

松井:キュッとなってない。たしかに。

今野:テーブルにしても、横に何も置けないじゃないですか。

松井:ああ、なるほど。

今野:っていうのも苦しかったところ。あっ、できないんだ、っていうのが何回かあります。

松井:2項目ぐらいのテーブルだと横に置きたくなるけど。

今野:置きたくなる。

宮武:置けない。無駄なスペースができちゃう。

松井:たしかに。

宮武:あとテーブル一回作っちゃうと、テーブル動かせないってのも、ちょっときつかったですね、あれは。

請求書こっちだったよな、と思ったときには、しょうがない、作り直そう、って。

松永:始めたうちはまだ「作り直そう」っていう意識は高まるんですけども。ある程度いっちゃったらもう「しょうがねえなぁ」って。諦めちゃいますよね。

松井:たしかにね。割り切りが大事だ。

宮武:まあ、そのうち標準で変えてもらえるだろう、っていう甘い期待はしてますけど。

松井:もちろん、ちゃんとみなさんの意見を参考にしておりますんで。

松永:クレームじゃないですから、別に。愛ある意見として。愛ある苦情。

松井:わかりました。ちょっと今いただいた要望はばっちり社内にお伝えさせていただいて、改善をフィードバックできればと思います。

宮武:期待してます。

エンディング

(39:24〜)

松井:ありがとうございます。ということで、結構長くお話を伺えたと思います。この後、本番のというか、kintone Café札幌もありますので。

宮武:はい、楽しみにしてます。

松永:私もですね、3年前にkintone Café札幌、斎藤さんが企画したやつに行ったんですよね。そのときにkintoneカフェ、初めて行ったんですよね。

これはすごいコミュニティだなと思いまして。それから2年間は、やってなかったんですよ、斎藤さんが。

松井:去年はあれですよね。久しぶりに。

松永:そう。それで、やりたいのに、行きたいのに、やってくれないから、ってことで、去年、じゃあ自分でやるしかないなってことで、去年始めて。

今野:ありがとうございます。

松永:で、また1年ぐらいちょっと経っちゃったんですけども。

松井:去年はじめて参加して、僕てっきりkintoneの販売パートナーさんかと。

今野:促進。

松井:こんなにやってくださるなら。で、会社さんに行ったら、ガス屋さんで。えっ? kintone屋さんじゃないじゃないですか。

松永:ユーザーです。

松井:ほんと申し訳ない。それぐらい思いを持ってというか。

松永:そうです。サイボウズさんからはギャラはもらってません。

松井:そうですよね。

松永:闇じゃないですよ。

松井:アポロ販売さんの主催のCaféがvol.2というか。

松永:はい。

松井:これからありますので。この後も楽しみにしておりますので。楽しめると思います。

それでは、今回のゲストの、相互電業の今野さんと宮武さん、それからアポロ販売の松永さんでした。ありがとうございました。

松永:ありがとうございました。

宮武:ありがとうございました。