【テーブルで工程管理】製造・システム開発で使われる、リアルなkintoneの使い方

f:id:tme0503:20180831000108p:plain 皆さんこんにちは、kintone大好き松井です。

今回は工程管理のお話。何かを作る仕事では欠かせない管理ですが、実はkintoneでもニーズの高い業務なんです。

工程管理は開発やプラグインを伴うイメージですが、実は標準機能の「テーブル」を使うことも多くあります。

今回は製造業とシステム開発のプロに取材を実施!テーブルを使った工程管理の手法を紹介します。

工程管理のシステム化

何かを作る作業において、進捗の共有は欠かかせません。工程管理は単なるタスク管理に留まらず、全体のリソース管理にも繋がる深ーい領域です。

そんな工程管理の世界ですが、実はkintoneで管理ニーズが高い領域です。コストだけでなく、個別生産に対応できる柔軟性が評価のポイント。基幹でカバーできない空白地帯をkintoneが埋めていきます。

その表現方法は様々ですが、今回は大きく「チャート」と「テーブル」の2種類があります。

チャートで工程管理

「チャート」は工程管理の代表的な表現方法です。タスクを時間軸にはめ込み、色でステータスを表現するため直感的に把握ができます。

アーセス社の「ガントチャートプラグイン」はその決定版プラグイン。kintoneに直感的・鮮やか・実用的な管理ビューを作ります。

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出典:アーセス社の製品ページより


30日の無料お試し版もあるため、気になる方は是非お試しください。これが月10,000円で利用できるなんて、感動物な出来栄えです。

https://smartballoon.jp/kintone/plugins/taskmanagement

一方、まずはコストをかけず、かつシンプルに管理をしたい方もいるでしょう。そんな方には標準の「テーブル」機能がオススメです。

テーブルで工程管理

kintoneの「テーブル」機能はご存知でしょうか。レコードに明細行を追加できる機能です。工程管理で言えば、案件ごとに任意の工程行を管理できる素敵機能です。

任意の数だけでなく、「完了管理」や「リマインド通知」も欠かせません。工程を入力し、完了管理ができ、リマインドも飛ぶ。この3機能を組み合わせると、テーブルは途端に工程管理機能に生まれ変わります。

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とはいえシンプルな管理なので、実用的なのかはちょっと心配です。そこで、製造業のプロへ実提案ができそうか聞いてみました。

製造業のプロに聞いてみた

今回ご協力をいただいたのは、大阪に本社を置く「株式会社エクス」様です。

エクス社は製造業に特化したシステム開発ベンダーです。製造業向けにシステム開発・パッケージソフトを20年以上提供しています。まさに製造業のプロフェッショナル!

近年は、kintoneによるシステム提案も始めており、毎月の製造業ハンズオンセミナーは大変好評です。

テーブルが使われていた!

取材の結果、エクス様もテーブルでの工程管理を提案していることが判明!テーブルが実用に耐え得ることが分かりました。

ご好意でサンプルイメージをいただいたので掲載します。

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※入力データや注釈は私が書いたので、変なところがあるかもです


確かに加工工程にはテーブルが使われていますね!やはり、完了チェックと期限管理がセットになっています。

案件発生〜組立までを1レコードで管理しているのは、プロセス管理で全体工程の管理することが目的です。1レコード内で部を跨いだ工程管理を実現しています。素晴らしい活用です。



これで製造業での活用は実証できました。では他の業種ではどうでしょうか。今度はシステム開発のプロに聞いてみました。

システム開発のプロに聞いてみた

次にご協力いただいたのは、同じく大阪でkintone開発に力を入れる「株式会社ノベルワークス」様です。

ノベルワークス社は豊富なkintone開発実績を持つシステム開発ベンダー様です。最近では、プラグインを安価に開発する「」を始めるなど、先進的な取組みが素敵な会社様です^^

取材の結果、システム開発の分野でも工程管理にテーブルが使われているそうです。おお、テーブルすごい!

そしてなんと、ノベルワークスさんはテーブル工程管理をサポートするプラグインも出しているそうです!

ここからは、そのプラグインを使った活用をご紹介します。

マスタ連携でテーブル工程管理

ノベルワークス社は12個のkintoneプラグインを販売しています。Google連携、添付ファイル書き出し、なかなか魅力的な物が並んでいますね。

実はこの中の売れ筋が「即時アクションプラグイン」。マスタを使ったテーブル工程管理を実現します。

具体的にはアクション機能の拡張です。標準のアクションボタンではコピーできないフィールドをコピーします。例えば、今回のようなテーブルのデータですね。

必要なアプリは2つ

使うのは2つのアプリ。作業工程を登録した「作業マスタ」、そして作業進捗を入力する「工程管理アプリ」です。

マスタには即時アクションのプラグインを仕込んでおきます。これにより、マスタからのコピー登録を実現します。

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作業マスタからコピー

マスタには工程管理への登録ボタンがあります。一見アクションボタンですが、プラグインが作ったボタンです。

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ボタンを押すとポップアップが表示されます。マスタには無い工程管理側のフィールドも、ここで入力することができます。


保存後、工程管理アプリに行くと、しっかり登録されていました!



システム開発は、案件種類によっては作業工程が似通っているそうです。同じ工程を毎回テーブルに書くのは面倒なので、マスタからコピーして効率化するニーズがあるとのこと。

おお、システム開発の分野でもテーブル工程管理イケるんですね!そして、ノベルワークスさんのプラグインを使えば、更に便利になりそうです。

まとめ

いかがだったでしょうか、kintoneのテーブル機能を使った工程管理。

Excelや紙の管理から安価にシンプルに移行するなら、テーブル管理がオススメです!製造・システム開発以外でも活用できますので、ぜひ皆様の業務でもご検討ください。テーブルで管理できる業務も多いと思います。

そして、よりしっかりと管理したい方は、アーセス社のプラグインもご検討いただければと思います。プラグインでも合わなければ、個別の開発もご検討ください^^