#41:1クリックを増やす配慮!? 〜認定スペシャリスト 矢内千穂さんに伺うアプリ作りの心がけ〜
kintoneユーザーさんと楽しくキントーク!
ゲストは矢内石油の矢内千穂さん。 kintone AWARD 2018で優勝した、矢内哲さんの奥様です。
実は千穂さんもスペシャリスト資格を持ったkintone大好きな方! 今回はkintoneとのなれそめから、アプリ作りで大事にしていることを伺いました。 kintoneの大事な考え方を伺うことができました^^*
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全文書き起こし
矢内千穂さんについて
(00:00〜)
松井:今日のキンスキラジオでは、kintoneのユーザーさんお二人にお越しいただいています。矢内石油さんといえば、kintoneのユーザーさんの中でも聞いたことがある方が多いかもしれないんですけれど、今日は矢内石油の矢内さんの奥様の、千穂様。
千穂:はい。
松井:メインでお呼びしながら、あとはサイドとして、サブとして旦那様の哲様にお越しいただきながら、kintone夫婦の二人と一緒にラジオを撮っていこうと思いますので、よろしくお願いします。
千穂:よろしくお願いします。
哲:よろしくお願いします。
松井:今、実は旦那様の哲さんとYouTubeに公開するkintoneにゴリゴリにプラグイン作ったセミナー管理アプリというものを撮った後の、今度はメインを千穂さんのほうに変えてお聞きしたいなと思っていまして。 なにを聞きたいかと言いますと、こうやってkintone界を目指していると思うんですけれど、夫婦でkintoneのアプリデザインスペシャリストをとっていらっしゃると、なんとも僕からすると羨ましいんですけれど。
夫婦でkintoneのお話できるんでしょ?って。買い物しながら、これアプリで行けるんじゃね?って、kintoneダジャレというか言えるんでしょ?って、「これあれっぽくない?」「わかるわかる」「あははー」とか、いいなって思っていて。
まず旦那様の哲さんのほうがkintoneをメインに、というか結構引っ張って導入だったりとか検討されたのかなと思うんですけれど、奥様の千穂さんのほうがどういった変遷というか流れで、デザインスペシャリストを取るぐらいkintoneをお好きになっていただいたのかなというところを聞きたいなと思っていまして。
ちょっと矢内石油さんのほう初めての方もいらっしゃるかもしれないので、簡単に自己紹介というか。
千穂:私は矢内石油の矢内千穂と申します、よろしくお願いします。
10年ほど前に矢内石油に入って、昔はガソリンスタンドでガソリンを注いだりとかしていたんですけれど、7年前にリフォーム事業部を夫と立ち上げたので、そこからリフォーム事業部の人間として住宅のリフォームをやっています。
あと会社の嫁として入っているので、総務とか経理とか、会計とか、請求書の発行とかっていうことを複合的にやっているという立場の中、リフォーム事業部で新しくスタッフを採用した時にkintoneを導入して情報共有しようと思って、そこからkintoneを好きになってハマっていって今があるっていう感じです。
松井:ありがとうございます。今の経歴ですと、本当にシステムをメインで担当しているというか、情シスですとか、そういったものでは。
千穂:ではないです。
松井:経理ですとか、経理システムに触るとか、Excelで総務でも作るとかってあると思うんですけれど、それこそkintoneでアプリシステムを作るじゃないですか。作るっていうところになると、kintoneがそれこそ初めて?
千穂:作るとなると、そうですね。
実は高校生の時に情報処理科ではあって、そこで〇〇言語みたいなものを習ったんですけれど、ただ高校生で習うことなので別に作ったりとかするわけでもなく、もう20年も前の話だとすっかり忘れているっていう感じですけれど。
最初は「有料かぁ、どうしようかな」
(04:10〜)
松井:その中でkintoneを、最初の導入のきっかけの話なんかだと、最初サイボウズLiveを触っていて、その情報共有いいね、ってなったんですか。
千穂:そうですね。
松井:もっと本格的な、というか、しっかり管理する中でkintoneを検討いただいたとは聞いていたんですけれど。kintoneいいよね、ってなったのは、どちらからとかあるんですか。
千穂:kintoneの話を出してきたのは哲さんだと思うんですけれど、そのへんはちょっと二人で意見が食い違っているっていう感じなんですよね。
松井:今思い返せば、最初kintoneってどんなイメージをそもそも抱いていた感じですか。
千穂:そもそもは、やはり中小企業でそんなに潤沢に資金があるわけじゃないので、サイボウズLiveも無料だから使っていたっていうことがあって、ちょっと限界だなってなったので、まぁ有料っていう時点でちょっと「有料かぁ」って感じの、「どうしようかな」みたいな悩みが。
松井:経理というか管理されている方のあれですね。
千穂:それと、この情報共有の大事さが、ちょっとまだ天秤にかけた時に同等ぐらいな感じだったっていう感じですかね。
松井:なるほど。じゃあどうかな、というか、ちょっとやってみようかな、みたいなところがあったんですね。
千穂:という気持ちで、やりたいことができないんだったら入れてもしょうがないから、なにか別のものとか探さないといけないかなと思ったので、導入相談カフェでもうまとめて全部聞いちゃおう、みたいな感じで、やりたいことを言ってどんどん聞いちゃおう、みたいな感じで行ったっていう感じです。
松井:じゃあ最初にご夫婦で導入相談カフェに行ったんですね。
千穂:そうですね、二人で行ってきました。
松井:サイボウズの、日本橋の、ですよね。ありがとうございます。
千穂:こちらこそ。
最初は手直しだった
(06:11〜)
松井:最初から割と作るというか、社内でメインで使っていく、最初のアプリなんかも設計から携わっていたというか?
千穂:いや、私たぶん、アプリを自分で作ったっていうのは、導入して1年経っていなかったっけ?
哲:3ヶ月ぐらいだったと。
千穂:3ヶ月ぐらい? うそ、それなんのアプリですか。
改めて見返すと、自分が最初に立ち上げて作っているっていうのは1年ぐらい経った、Daysの後だと思うんです。じゃあ1年ぐらい経っているか。
松井:ちょっと触ったりとかはしていたかもしれないですけれど。
千穂:夫が作ったものを作り直すっていうのはやっていたんです。これは使いにくいからこうしたい、みたいなことを。
松井:それもすごいですね。
千穂:って言って、どうなの?って聞きながら、こうだよって教えてもらいながら、そうかそうかってやっていった。
松井:哲さんのほうは、作り方は教えたんですか?
哲:いや、そんなことはないです。
千穂:ヘルプを読むのが大好きなので、ヘルプを読みまくるっていう。とにかくネットで調べまくるっていうことでやっていました。
松井:なるほど。結構分からないことは自分で調べたりするんですね。
千穂:ネットで調べるのが好き。
哲:僕はサポートに電話するのが大好きで。
千穂:私は電話で伝えるのがあまり得意じゃないので、ネットで調べてできるか、できないかとか、やり方を調べちゃおう、みたいな感じが好き。
松井:じゃあ最初はメインで作った哲さんがいろいろなことをアプリ化していって、それを使う立場から見た時に、もうちょっとこうしたほうがいいんじゃない?みたいな。
千穂:そう、流れ悪くない?みたいなところとかを直す。
松井:素晴らしいですね。
哲:最初そうだったと思います。
自分完結のアプリから作り始めた
(08:00〜)
松井:さっき、Cybozu Daysの後から1年経ったぐらいですかね、アプリを。
千穂:1年半ぐらい経って。
松井:作り始めた、メインで作ったと思うんですけれど。
哲:2016年1月に導入して、Daysに初めて彼女が言ったのが2017年で。
千穂:2017年に最初にやっているので。
松井:それは、なにかきっかけがあって作り始めたんですか。
千穂:最初に自分で作ったのは、自分がやはり経理なので、自分だけで完結する経理の書類とかそういう生産関連を作ろうと思って。
Excelをやっていたのが、自分ひとりでやっていても「あれ、これいつのだっけ?」みたいにごっちゃになったので、それをkintoneでできたらいいのかなと思って、自分だけで使うアプリを何個か作ったみたいな。
なので、別に誰にも迷惑をかけないので、自分のペースで作って自分の好きな時にリリースすればいいので、それでやっていたっていう感じです。
松井:その時はもうkintoneへの印象っていうものは変わっていたんですか。
千穂:最初は天秤にかけて、ちょっとどうだろうって思っていましたけれど、やはり人数が、最初は2人だけでリフォーム事業部をやっていたものが、順調に人数が増えたので、やはりこれはこういうシステムみたいなものがないと無理だなって分かったので。
あ、これで使えているのはかなり、お客様にとってもいいし自分たちの心のストレスみたいなものも、業務上のストレスもないなって分かったので、そこではもう全然、「kintoneありがとう」みたいな感じでしたけれど。
松井:そこの感じとしては、「kintone好きです」というよりは、費用対効果として「いいよね」ぐらいなんですか。
千穂:このぐらいの金額でみんながちゃんと使えるんだったらいいかな、みたいな感じですかね。
松井:管理側の目線として。
千穂:そうです、愛情じゃないです別に。
Cybozu Daysで「kintoneをめっちゃ好き」
(10:02〜)
松井:それからは、じゃあ自分で作り始めて、そこからなにか変わっていくんですか。
千穂:2016年のCybozu Daysに夫が一人で行って、「すごかったよ」って言って来て、「こんなものがあるよ」みたいにすごい話していたんですけれど、自分が体験していないので「そうなんだ」ぐらいの感覚で聞いていたんです。
その後、2017年に私も一緒に行って、そこで、あれだけ1回の会場でいろいろな、夢のようじゃないですか、こんなこともできるの、こんなこともできるの、みたいなものを聞いて。
松井:幕張メッセですよね。
千穂:一堂にそういうものを見られて。しかもステージとかでお話しされている人もkintoneを使って会社自体、kintoneを使うことが目的じゃないよっていうお話とかもたくさん聞いて。
使い方も、こういう人はこういう使い方をしているんだな、みたいなものに触れると、kintoneすごいじゃんってなったのと、あの空間だけでもうkintoneをめっちゃ好き、みたいな。
松井:じゃあそこが結構。
千穂:もう、結構。その2017年のDaysで私はもう。行く前に、行くからには絶対たくさんのものを得て帰りたいというものがあったので、本当にもう、セッションとセッションの間は休まず、全部のブースをまわって、まず資料を全部取って、そこから明日見るところをホテルで、ここは行く、ここは時間があったら行く、ここは行かないっていうのを決めて。
松井:2日間でしたもんね。
千穂:2日間あったので1日目の夜に全部資料を並べて、2人で、これは明日絶対話を聞く、ここは時間があれば聞く、みたいなものを分けて。
松井:すごい、ディズニーランドの中のまわり方みたいな。
哲:本当そうなんですよ。
千穂:そう、制覇する、みたいな。どうやってまわるか、みたいな。
哲:あの時、初日のDaysの1日目が終わった後の青野さんのナイトセッションを聞いたんですけれど、あれが始まるまで、ギリギリまでブースをまわって。
千穂:そう思うと、私たぶん2017年のDaysに行く前に、相当kintoneに感謝をしていたと思うんです。うちの夫が青野さんに挨拶に行ったんです、そのセッションが終わった後に。
哲:ナイトセッション、夜の。
千穂:名刺交換に行かせていただいた中で、青野さんと哲さんがしゃべっているのを見たら涙がボロボロ出て。
哲:泣くんです、本当に。
千穂:青野さんありがとう、みたいな感じの、なんか本気で。
哲:青野さん戸惑うんです、そりゃそうですよね、急に。
千穂:でも、青野さんが本気でそういう、チームを作ることを本気で考えてくれたからここまで、私たちが今社員と情報共有を円滑にして。
情報共有だけじゃなくてkintone上でただ情報共有しているんじゃないっていうことがあったので、ちゃんと心が通っているっていうことがあったので。
それでもう「ありがとうございます」って感じの涙がすごく出て。なので、感謝はそういえばそこの時点でもう生まれていたんだと思います。
哲:青野さん、思わず反射神経のように泣くんです。
千穂:生まれてはいましたね、感謝の気持ちとか。さらにすごいなって、そのDaysで、もっとできることいっぱいあるじゃんって思って。
kintoneで産まれた繋がりの縁
(13:39〜)
松井:特に印象に残っていることとかありますか、そのDaysの中で。サービスなのか、セッションなのか。
千穂:アワードの、京屋染物店 蜂谷さんの話は結構私たちも、矢内石油に入社してから社員との間にいろいろあったりして、それを経て今こういうチームでできているっていうことがあったので。
なんとなく自分たちに重ねる、会社の規模感的にも重なるようなところがあって。やはりこういうふうに会社として変わっていける一つのものとしてkintoneが存在しているんだなって改めて感じて。そこで、それは結構涙して聞いたということがありました。
松井:今でこそ矢内哲さんのほうが、京屋 蜂谷さんと一緒によくセミナーとかされていますけれど、当時は別に?
哲:全然、まったく。
千穂:本当に、私たちは下から見て、あーすごい人いる、みたいな感じの。
松井:facebookとかでよく一緒に。
哲:最近は仲良くさせていただいて、本当にありがたいです。でもそれもkintoneつながりのご縁なので、ありがたいと思います。
松井:kintoneの機能とかそういう話じゃなくて?
千穂:じゃないですね、もう。
哲:コミュニティのような、実際でもそうじゃないですか、kintone Caféだったりとか。
千穂:ツールって感じじゃないです、私の中では。つないでくれているものっていう感じがするので、社内もだし、お客様とも繋いでくれているものっていうのがあるのでそのへんの感謝はあります。
認定資格は「好きだから絶対取りたい」
(15:25〜)
千穂:あとは2017年のDaysで、kintoneの認定資格をそろそろやりますよ、みたいなものがあって、それで私はその時点で絶対受ける、みたいに決めていたので、どれだけ難しいか分からないけれど、いや、私絶対受ける、取りたい、みたいなものがあったので。
松井:その時にはもう愛のほうに、kintoneに。
千穂:もう完全に私は愛に入っていましたので。
松井:それはDaysに行って、とかではなく、間の、kintoneで会社の中が変わっていった、さっき言っていたチームワークとか、効率だけじゃないところとかから愛着が湧いていって。
千穂:はい。
松井:その頃には、さっきおっしゃっていた自分の範囲のアプリだけじゃなくて、ほかにも作ったりされていたんですか。
千穂:作っていたのかな、記憶があいまいですけれど。
松井:もう覚えていないくらい、息を吐くように、もしかしたらアプリを。
哲:精算関係のアプリとか、総務、経理系のアプリは結構ちょこちょこ作って。数が、たぶん数えたらまぁまぁあると思いますけれど。
松井:自分だけじゃなくて、ほかの人とも使うアプリというものを作り始めて。
千穂:そうですね、作っていましたね。
松井:その認定資格を始めますよって聞いて、取りたいなって思ったのはどういう気持ちから?
千穂:もう好きだから。好きだから絶対取りたい、みたいな。
松井:そこに理由なんてないですよね。
千穂:あるなら取りたい、みたいな感じでしたけれど。
あとはやはり社内的にkintoneって便利だけれど、作っているのは私たち2人だけなので伝わりづらいというか、使ってはいるけれど、みたいなところで、私たちがちゃんとやっているのかな、みたいなのが分からないかなと思って。
そういった時にkintoneの資格とか取ると、この人たちはちゃんとkintoneのことを分かってこういうふうに使っているのだな、みたいなものを一つの形としては残せるのかなと思ったので、そこで受けたいとは思いました。
松井:その認定資格も、聞いたところだとアソシエイトを取られて、翌週かすぐにアプリスペシャリストを。
千穂:ピンバッジが欲しかったので。もらえる時までに受けないと、と思って。
松井:今は残念ながら配布していないらしいんですけれど、最初の時のキャンペーンであったんです。
千穂:そうなんだ、残念。よかった。なくなっちゃうよって言われたので、絶対欲しい、って言って。
松井:たしかkintone hiveでお渡しした記憶があります。
千穂:そうですね、ありがとうございます。
アプリデザインスペシャリストの方が簡単だった
(18:23〜)
松井:認定資格を受けてみてどうでしたか、難しかったですか。
千穂:受けてみて、これが、哲さんと私の感じ方が違うんですけれど、私はアソシエイトのほうが難しかったっていう感じだったんです。
哲:レアですよね、こんなこと言うの。
松井:アプリデザインスペシャリストのほうが簡単だった?
千穂:簡単だったなって。アソシエイトって絶対できるか、できないか、みたいなことを覚えていないといけないじゃないですか。これが正しいか、どうか、みたいなんですけれど。
アプリデザインスペシャリストは動きの中の出来事なので想像すればいいっていう感じですけれど。試験勉強的なアソシエイトはちょっと、私はあまり得意じゃなかったっていうところですかね。
松井:たしかに、一般的というか、アプリデザインスペシャリストのほうがレベルが上がるというか、そういう位置づけはあるんですけれど、結構問題の質って全然違って。
アソシエイトは機能を理解しているか、そこの知識があるか、覚える系というか。暗記系。
千穂:そうですね、暗記系なのでちょっと苦手だった。
松井:それはヘルプとか、いろいろな画面を見て覚えるみたいな。アプリデザインスペシャリストのほうは機能というよりは、こういう状況でこうなった時にどうする?みたいな。
哲:問題が書いてあるんですよね。
千穂:想像しやすい問題だったかなっていうので、ありますね。
松井:こちらのほうは得意というか、聞いていてずっと自然にやっていたのかもしれないですよね。矢内さんの、アプリを作り替えるというところとかも。そっちの視点な気がするんです。
千穂:そうですね、手間じゃない?って思うところがあるんだと思います。こっちのほうがこう、流れとか。たとえばクリック数が増えたとしても、1クリック増えてもそっちのほうが業務の流れ上、流れやすいんだったら1クリック増えてもいいかなって思っちゃう。減らせればなおいいですけれど。
松井:業務改善的な考えな気がするんですよね、フローを意識しているというか、1個にスポットだけじゃなくて。
アプリの雰囲気は夫婦でも違う
(20:46〜)
2人で、作るアプリの雰囲気が違うみたいな話をちょっと聞いていて。
千穂:どうですか?
哲:違う気がします。
千穂:本当ですか。
松井:どんな感じで違うんですか。
哲:作るアプリの領域が違うから。ちゃんと解説は入れる感じですね。
松井:解説を入れる?
哲:彼女の一番好きなフィールドはラベルですから。
千穂:使う人が迷うってなったら、いくら1クリック減ったとしても迷う時間のほうが時間を食っているんじゃないかなと思っちゃうんです。
なので、迷って人に聞くとか、今聞いたら悪いかなとか、そういうのがあるほうがストレスかなと思うので、ちゃんと説明を入れて。
こうなった場合はこう、みたいなものをちょっと入れておくだけでもいいかなっていう感じですかね。
松井:ちょっと雰囲気は分かったかもしれないです。なんて表現すればいいのか、温かみがあるというか、人間くさいというか。
哲:使う方のところを意識しながら、イメージしながら作られるんでしょうね。
千穂:それはそうですね。誰がっていうのを必ず想像して作るので。
使う人が、たとえばAさんで、あの人はこういう時に、こういうことがもしかしたら途中で起きるかもしれない状況の中でこうやって使う、みたいな想像で作るので。
松井:それはたしかにアプリデザインスペシャリスト的なほうかもしれないです、想像しながら、こういう時こうだよなって思いながらって。
千穂:ただ単に記憶が苦手っていうだけかもしれないですけれど。
哲:あとそのアプリを使う人が誰なのかの、チームメンバーだったら使う人の顔ぶれを見て、そこの中ぐらいの人のスキルでアプリを作るほうがいいのか、一番末端の人が使えるレベルにして作らなければいけないのか、っていうのは気にするみたいです。この間、ちょっとそんな話をしたんですけれど。
松井:それは、上のほうまで行くと、上の方に合せるならいろいろと駆使して、というか、アクションもルックアップも全部駆使して、だけど。
千穂:アプリによってそこまで駆使していなければいけないのかな、みたいなところは考えます。だったら2つのアプリに分けて、単純に2つ作業に分かれても、2つのアプリでやったほうがいいかな、とかっていうことは。
松井:それで見に行く手間、クリック数は増えるかもしれないけれど、それで使う人の印象はどう変わるかって。
千穂:そうですね。
哲:大事ですよね。
認定資格を取得して変わったこと
(23:43〜)
松井:資格を取って、あとから資格を取ったことで変わったことがあるというよりも、そういう感じじゃないかもしれないですね。
千穂:そうですね、資格を取って変わったのは、これを私は取れるだけ分かっていたんだっていう自信だけですね。やはり分からないので、どれぐらい自分がアプリを作れているのかとかって。
もしかして全然分かっていないんじゃないかなって思ったりするので、そういう形で取れたのは、ちゃんとここで認定してもらえるぐらい使えてはいたんだなっていう自信にはなりました。
松井:アプリデザインスペシャリスト一発合格で行ったっていう話を。
哲:1回落ちましたもんね。あまり、恥ずかしいから言いたくないんですけれど、僕は1回落ちています。
千穂:どれぐらいの人が、どうか分からないですけれど。
哲:結構でも落ちている人も多いですよね。
松井:今、アプリデザインスペシャリストの秘訣はって聞かれたら、日ごろから想像するって。
千穂:そうですね。
松井:いろいろな方を想像して作ってみる、なのかもしれないですね、もしかすると。そんな気がちょっとします。
哲:あまり教える側もなかなか難しいですけれど。
松井:たしかに、ありがとうございます。取ったのはいつでしたっけ。
千穂:2018年の5月か6月、東京のkintone hiveの前に取りました。
kintoneを極力シンプルにする
(25:30〜)
松井:それからまた1年ぐらいが経ったところですけれど、その間でまたなにかkintoneが変わったというか、自分の中でkintoneがこう変わった、とかってあったりしますか。
千穂:kintoneが変わった?
松井:変わらず、同じkintoneがいてくれています?
千穂:いてくれています。でも、だんだんやはり、あまりごちゃごちゃしたことに頼らないようにしよう、みたいな気持ちにはなっているかもしれないです。
松井:ごちゃごちゃと言うと?
千穂:それこそ、今は2人しかやっていないですけれど、それを誰かに、社内にkintoneを任せる時が来るかもしれないので、やはり分かりやすいアプリにしておこうというのはありますかね。
松井:それは機能を、やみくもに付けないというか?
千穂:そうですね。
松井:それは開発とか連携サービスだけじゃなくて、標準機能としても?
千穂:標準機能はわりと普通に使っていますけれど、あまり外部連携とこうやっていると。
哲:カスタマイズを嫌うんです、そもそもそんなにカスタマイズしないですけれど。
千穂:しないですけれど、哲さんが作ったアプリって、後から見て理解するのにちょっと時間がかかるから、まぁいいや、聞いちゃおう、みたいな、やってもらっちゃおう、みたいな気持ちになったりするんです。ここのフィールドを触っていいのかなとか。
哲:連携サービスがいろいろと裏で動いていると。
千穂:付いていると、裏で動いていると、ここのフィールドを変えていいのかなとか分からなくなっちゃうので。
そういうところで、自分も悩むので極力シンプルと、そのバランスを取りたいなとは思っています。
標準機能を越える覚悟が必要
(27:32〜)
松井:そこ大事かもしれないですね。付けるところは付けたほうがいいと思うんです。メインどころと言うか、ここは付けていても、それ以外の周辺業務を、いろいろなものを付けるかって言うと。
それはそれで便利になるかもしれないけれど、ある意味で首を絞めていたりして、標準機能で分かる範囲で作っていくっていうのも大事ですよね。
哲:基本的にはそうだなと思っていますけれど。僕がさっきゴリゴリの話をした後にシンプルって言うから、どうしよう、みたいな。
松井:両方ですよね。
哲:そうです。
千穂:あれはチャレンジですよね、チャレンジを含めて。
哲:可能性の拡張で。
千穂:あのアプリは、さっきゴリゴリのYouTubeのほうは、ゴリゴリの人しか使わないと思うので。
リフォーム事業部とかになってくると、新しく入ってくる人が、それに合わせて採用するわけじゃないので、kintone使えるかで採用するわけじゃないので。
哲:だから本当に使う人の、どこの層に合わせて作るかっていうのは、やはりすごく気を付けます。それを越えてでも叶えたいなにかがあるっていう時は、これだけ少しオペレーションが大変になりますけれど、それを乗り越えられるだけの果実としてほしいからトライしますか、どうかっていう、やはり覚悟が必要になってきますよね。
松井:そこをちゃんと意識して、足を飛び越えているかどうかって大事ですよね。
哲:結構足踏み越えていますけれど、足を踏み越えている感覚、覚悟は持てていますか、みたいな。
松井:そこ線を越えているの知っています?っていう感じですよね。
千穂:そうですよね、ありがとうございます。
松井:ありがとうございます。kintoneの大事なところだなと思いました。
哲:締まりました。
千穂:締まりました。
松井:2人でkintoneを話しているだけでも僕は羨ましくてしょうがない。いいな、と思いながら。 皆さまも、奥様にkintoneを勧めてみていただいて、一緒に資格を取って楽しくkintoneを語ってみてはいかがでしょうか。
哲:夫婦でkintoneの会とかやっても面白いかも。
松井:面白いですね。
哲:夫婦でアプリデザインスペシャリストとか、すごい人数が集まらなさそうですけれど。
松井:すごい深そう。お互いの違いとかも分かって面白いかもしれないですね。 じゃあ本日のゲスト、矢内石油の矢内千穂さんでした。
千穂:ありがとうございました。
哲:ありがとうございました。