【 紙業務の削減 】複写紙のkintone化にはモバイルプリンターが有効 2つの改善事例をご紹介
誰だって紙の業務は減らしたいもの。けれども移行できない理由があるものです。
多い理由に「現場に紙を残す」があります。複写紙を使い、2枚目をお客様に渡すアレですね。受領の証なので無くすことが難しく、電子化を諦める理由になりやすいです。
しかし複写紙の業務でも、「モバイルプリンター」でkintoneのシステム化に成功した事例があります!今回は2つの事例をご紹介します。
歯科医院
外来と訪問の両輪で診療を行う「猪原歯科医院」様は開院70年の歯科医院様です。現場負荷の高かった紙作業をkintoneで効率化されました。
参考:無駄な事務作業をなくし、働きやすい職場を実現したkintone歯医者 - ASCII.jp
毎日2時間の事務残業
訪問診療では紙で治療の報告を残していました。この報告書は家族へ共有するため、訪問先にも残す必要があります。
しかし、紙の業務は現場に大きな負担を与えていました。例えば「二重作業」、保険適用のためには同じ内容ですが別フォーマットの報告書を作る必要があります。これは帰院してからの事務作業で、毎日2時間の残業に繋がっていました。
現場で入力
現場の負担削減を目的にkintoneが導入されます。スタッフは訪問先にPCを持っていき、現場でkintoneから報告するようになりました。「プリントクリエイター」を使い、家族や保険適用の報告書もその場で作成できる便利な設計。
そして報告書はモバイルプリンターを使いその場で印刷します。その様子は事例動画でも紹介されていました(2:57から)。機材が増えて手間にも見えますが、現地で作業が完結したことで長時間労働の削減に成功しました。
エレべーターの保守事業者
もう1つの事例は、企業名非公開のエレベーターメンテナンス事業者です。こちらも紙の報告書で起きていたムダをkintoneで効率化しています。
報告の二重入力
利用するのは現場で作業をするサービスマン。現場作業なので、報告書の複写はお客様にもお渡しする必要があります。
しかし、紙ベースの作業には多くのムダがありました。報告は本部集計のために、システムへ二重入力が必要です。また、面倒な入力作業は後回しになりがち。集計作業が遅れる要因になっていました。
iPadからリアルタイムな報告
これらの課題を解決したのがkintoneでした。
作業員にはiPadを配布、現場からのリアルタイムな報告を実現しています。マスタ参照は入力の面倒が減るので現場からも好評です。
そして報告書は、「プリントクリエイター」で帳票化。モバイルプリンターで印刷し、お客様にお渡しして帰ります。kintone化は報告スピードの向上以外にも、ノウハウ情報の共有にも繋がったと言います。
手書きサインもkintone化
複写の報告書はお客様のサインをもらうケースがあります。そんな時は、kintoneの画面でサインを書いてもらいましょう。
例えば、「手書きプラグイン」を使えば、タブレットでサインをもらうことができます。
サインは画像化されるので、プリントクリエイターの帳票に埋め込むことができます。プラグインの詳細はジョイゾー社のHPをご覧ください。
無くせない紙もある
ペーパーレスが叫ばれる昨今ですが、無くせない紙もあります。猪原歯科医院様は、紙の重要性を以下のように述べていました。
>やはり"紙"の役割が大きいのです。現場で直接お話しをし、さらにその内容を紙でお渡しすることで、よく理解をして頂き、また信頼関係が生まれます。
重要な紙は残し、削減できるムダをシステム化。kintoneで紙とシステムのハイブリッドを目指しましょう!
ご紹介した連携ソリューションは紹介ページを設けています。ぜひご覧ください^^
・プリントクリエイター
・手書きプラグイン
この記事は松井の個人ブログ「キンスキ.com」からの出張記事です!
他にもkintoneの記事をたくさん書いていますので、ぜひご覧ください。